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究極を普及させる使命を担う。自らをスタンダードツールと呼ぶ。それはKTC。

 

KTC。

 

いわゆる「ホムセン工具」から卒業するサンデーメカニックが一度は手にする、ジャパニーズスタンダード工具。

 

公式サイトには、こんな言葉が書かれています。

 

「究極を普及させるという使命」

 

製造会社名は「京都機械工具」。京都府に本社を置く工具メーカーです。創業は1950年、製品の品質の高さに定評があります。

 

古くは海軍航空隊への工具、納入そしてトヨタ自動車の車載工具として採用されたことでその地位を確立します。同社のトップモデルは言わずと知れた「NEPROS」ですが、そこで培った数々のノウハウは標準品に惜しみなく受け継がれています。

 

そう、KTCは進化する標準ツール、というわけ。

 

オートバイユーザーにとっても馴染みが深いこのKTC、にりんかんなどのバイクパーツショップなどでもよく目にすることができます。迷ったらKTC、なんて言葉もあったり。

 

さてさて、その実力は・・・


オープンエンド部。極めて普通。

 

さて、オープンエンド部です。思いっきり、普通です。

 

スタビレーのように独特の垂れ下がりを持つわけでもなく、HAZETのように強度重視の太めの基部を持つわけでもありません。爪は比較的スリムな形状でアプローチはよさそう。

 

比較してみると・・・

 

 

左からKTC、ネプロス、ベンチマークにTONE。

 

KTCとネプロスは兄弟ツール?だけあって形状は似ていますが、ネプロスのほうが一回りコンパクトです。さすが。TONEはKTCよりほんのちょっと丸っこい、ですが重ねてみてもコンマ数mmの違いしかありません。

 

ちなみにサイズ刻印はKTCが一番大きくて、見やすいです(結構、大事)。


残念ながら比べると仕上げが粗い、メガネ部。

 

次にメガネ部。KTC独自のパワーフィット形状とのこと。

 

こちらもさすがのスタンダード、取り立てて特徴はありません。強度優先と思われる形状と厚み、アプローチ性を高めるための45度の座繰り。必要なモノを必要なところに配置した堅実なつくりです。

 

が。

 

確かにコレはスタンダードで問題なし。しかし比較すると・・・

 

 

左からKTC、ネプロス、TONE。うーん、、、

 

問題なし、なのですがKTCより安価なTONEのほうがスリムなんです。ネプロスはやや太めですが座繰りを廃して確実なホールドを実現する、という明確なコンセプトがはっきりとわかる。TONEは可能な限り肉を薄くして操作性を高めている。それを見てしまうと・・・

 

そして(実用上問題ないとはいえ)私が見逃せないのが仕上げ。こちら。

 

 

おなじく左からKTC、ネプロス、TONE。

 

はっきり言って、美しくはない!ボコボコのグラインダー痕。太いネック。うーん、、、

 

ネプロスが文句のつけようのないパーフェクトな仕上げと形状であることはまあ値段相応として、TONEの美しさにははるかに劣ります。いいのかなこんなはっきり言っちゃって。

 

でも、比較すると一目瞭然なのですから、仕方ないです。うーん。


I型の握りは梨地仕上げ。

 

I型の握りは角が思いっきり立っています。ものすごく、シンプル。

 

正直手に食い込みます。ただ側面は広めの3.95mm。力を掛けやすいと言えは掛けやすいです。

 

先にも書きましたがサイズ表記は大きく、くっきりとした刻印(浮出し仕上げ)となっております、とても見やすいです。トップクラスに見やすい。作業中にこれは地味に役に立ちます。

 

サイズなんて数字見なくてもわかるじゃん、なんですが、レーザー刻印のアストロプロダクツなんてあまりに見えにくくてイライラしますですはい。


総論として、確かにスタンダードツール。しかし、あえてこれを選ぶ理由はありやなしや?

確かにこれはスタンダードツールです。

 

  • 比較的リーズナブルな価格
  • 容易に手に入る入手性、どこでも売ってます
  • 極めて充実したラインナップ

 

リーズナブルなセットもラインナップされていますし、いわゆる「初めての本格ツール」として多くの方に選ばれるには理由がある、と言えます。

 

が、その価格帯にはシグネット、Deen、TONEというライバルがいます。そして今はインターネット時代(古い?)、これらのツールも通販等で容易に入手できます。

 

我々は工具を、実用度だけで購入するわけではありません(よね?)。価格、ステータス、特徴。なんでもいいのですが、なにかしら実用プラスアルファの何かが欲しいじゃないですか。ワクワク感、てヤツです。

 

それがありません。

 

今、あなたはKTCを選びますか?私ならTONEを選びます。実際に、それぞれのツールを購入して並べて比較した、私の結論です。

 

・・・といいながら、私が初めて買ったセットツールはKTCなんですけどね。そのツールの一部はまだ、私のツールボックスのなかで活躍しています。もう20年になります。

 

そう、KTCはそんな工具なんです。

その価格は?10㎜コンビネーションレンチの場合。

実売価格 787円

 

TONEより高く、Deenより安い。仕上げは・・・負けてます。はい。限界強度は高いのかなと思いますが、我々はそこまでの使い方はしないのです・・・

使ってみると・・・

(執筆中です、お待ちください)

お勧め度:確かにスタンダードであることは間違いない。買って間違いないことも、間違いない。

これぞスタンダードハンドツール。価格も適切。精度は最高。しかし、ワクワクはない。

 

あえてこれを選ぶのか。同一価格帯の他社製品へサイフのひもを開けるのか。

 

買って間違いはないでしょう。私は20年使って、壊れたのは8mmのメガネだけです。そんな製品であることは、間違いありません。

購入はこちらから。(画像クリックでAmazonへジャンプ)

KTC コンビネーションレンチセット 10本組

5mm、7mm、8mm、10mm、12mm、13mm、14mm、15mm、17mm、19mmの10本組、最初のセットに最適なエントリーセット。あとは大径のメガネをあなたのマシンに合わせて用意すればOK。

 

KTC モーターサイクルツールセット

もしあなたがバイク整備のために工具を探しているのであれば、コレはよい相棒となります。私が20年前に買ったセットの進化版。両開きケースは携帯性に優れており、サーキット整備でも使い勝手は抜群。ただ、工具を買い足すと手狭に感じます・・・

 

KTC ロングスピンナハンドル

こんな、工具箱にあるとイザというときに役立つぜ、てな工具もラインナップされています。ロングスピンナハンドルはそんな工具です。

 

 

 

その他いろいろ

 

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